俋俋乎耕而不顧(ちつちつことして耕して顧みず)

タイトルは荘子から借りました。論理学と東洋思想を比較しながら、科学、芸術、スポーツについて日頃感じたこと、考えたことを書いていきたいと思います。

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

センスとアート(2)

我々は対象物を見て、それを様々な言葉に写し取る。 芸術であれ、スポーツであれ、科学であれ、現実世界で世界で実績を残している人は皆、対象物の本質と言うか、ありのままを捉えるのが上手い。そして時には言葉に表しきれなくなってしまう。 自分の本職は…

センスとアート(1)

絵でも写真でも、お気に入りのグッズでもいい、なんでも良いので身の周りにあるものをちょっと眺めてみて欲しい。 しばしの間。。。何かを感じただろうか? 『空の青がきれい』だったり、『懐かしい思い出がこみ上げてきたり』、『清流の流れる音の中でキャ…

技術を超えたもの

先日、『セッション』という映画を見て、荘子に出てくる丁という名の料理人が、文恵君の前で牛の解体をする話を思い出した。彼が牛を解体する時は、得も言われぬ調和が生じ、周囲に響き渡るというのである。丁が言うには、それを足らしめているのは技ではな…