俋俋乎耕而不顧(ちつちつことして耕して顧みず)

タイトルは荘子から借りました。論理学と東洋思想を比較しながら、科学、芸術、スポーツについて日頃感じたこと、考えたことを書いていきたいと思います。

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

Steel Ball Runで哲学をする①知性とは何か

これから何回かに渡って知性とは何か、について考えていきたいと思う。 ここで考えていこうとしているのは、弱いAIには無く、強いAIに必要とされるモノである。また、猫や犬、カラスなどが持っていて、IBMのワトソンのようなものには無い能力である。よって…

ヨーダの言葉

人は誰でも、目の前の事象を見て、仮説を思いつく。科学者にとっては検証することが大切だ。ところがこの検証するというのは、言うほどやさしくはなく、訓練と忍耐強さを必要とする。 思い浮かんだ仮説をあたかも真実であるかのように主張する人間、盲信する…

観自在であること

これまで我々が物事を考える時には抽象化が必要だということを述べてきた。 抽象化とは、まず言葉により物事を表現すること。科学においては、もっとも適切なモノサシ、尺度を選び、その定義の中で比較を行う等をしていること。そして事象を見て思い浮かんだ…

無知の知。どんなに考えても自分が正しいと思い込んでいる人間は間違っている。

たとえどんなに勉強し、知識を学んでも、たとえどんなに論理的に自分の考えを主張しても、自分の考えが正しいと思っている以上、それは正しくない。 科学者はそんなことをやっている訳ではないし、芸術家でも、アスリートでも、はたまたビジネスマンでも一流…

世界を抽象化して眺めてみる。モデル化するという行為。

世界をモデル化するということは抽象化した世界で考え、現実に当てはめるという行為である。 ニュートンは木からリンゴが落ちるのを見て万有引力の法則を思いついたとか。。。 その真偽はともあれ、ニュートン力学では物体の垂直方向への自由落下速度は、重…

映画『メッセージ』と神道、禅

今日、やっとのことで厚木まで行き、観そびれていた映画『メッセージ』を観てきました。 個人的にはなかなか良かったです。 詳しい考察は、いつか映画を見直すか原作を読んで書きたいが、忘れないうちにメモ程度にポイントをまとめておきます。故に論理展開…